昨日、東京で開催されたビルマ女性国際法廷([URL] )
来日したビルマの女性たちが勇気ある証言をしました。私がキャスターをつとめている「ニュースの深層」でもインタビューさせていただく予定で、明日VTRを収録します。乞うご期待です。
私も、専門家証人として出廷し、女性に対する拷問、レイプ、強制労働などの人権侵害について話をしました。
そして、そうした証拠に基づき、裁判官5名が勧告したのは、「国連の独立事実調査団の設立」(Commission of Inquiry)です。ヒューマンライツウォッチが長年求め続けてきたことで、とてもすばらしい勧告です。独立かつ中立な調査こそが、人権侵害を止める第一歩となります。調査は、安保理での決議等にもつなが人権侵害の予防につながることも期待されます。
そして、国連が事実調査団を設置できるよう、日本政府もこれをプッシュすべき、との勧告もされました。すでに、イギリス、オーストラリア、チェコ、そしてスロバキアなどが、国連事実調査団の設立を公けに支持しています。欧州議会もこれを支持する決議を出しています。
日本政府は、「国連の独立事実調査団の設立」を支持していません。明日、ビルマの女性たちが、外務省の政務官にあって要請をするとのことですので、日本政府の対応が一刻も早くかわることを希望します。
ビルマに冠する「国連の独立事実調査団の設立」(Commission of Inquiry)の設立について、分析したHRWのビルマ調査員の論考がバンコクポストに掲載されていますので、ご一読いただけましたら幸いです
Commission of Inquiry for Burma is long overdue
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by David Scott Mathieson, Burma researcher for Human Rights Watch
Published in: The Bangkok Post